写真を拡大  資料:USGS、富士山ハザードマップ検討委員会報告書、日本一の火山富士山(山梨県環境科学研究所)を参考に作成

用語解説


  ①降灰    噴火によって火口から空中に噴出された火山灰が地表に降下する(火山灰とは、は直径2mm以下の破砕された岩片を指す)。一般に、火山に近い方が石粒は大きく、遠くになるにしたがって細かくなる。

  ②空振    噴火に伴う空気の振動で、時に窓ガラスなどが割れることもある。

  ③地震(地殻変動)    マグマの地下貫入などにより、地震が起きる。

  ④洪水    火山灰などの流出・堆積による河積の減少などにより洪水が起きる。

  ⑤噴石    噴火時に火口から直径数cm 以上の岩塊が放り飛ばされる。

  ⑥火砕流    火口からはまだ完全に固まっていない火山岩塊が空中に飛び散る。

  ⑦ 土石流    降灰地域への降雨などにより、土石と水が一体となって時速50~60km以上の速度で流下する。

  ⑧雪泥流    山腹につもった雪が火砕流などの熱で溶けて、斜面の土砂を取り込んで時速40km/h以上の速度で流下する。

  ⑨水蒸気爆発   
帯水層にマグマが貫入することなどにより水蒸気爆発を引き起こす。

  ⑩火山ガス   
マグマに溶け込んでいたガス成分が気体となって地表に噴出する。数百度もの高温となり、有毒の場合もある。

  ⑪火砕流・火砕サージ   
主に熱い空気や火山ガスなどの気体と、火山灰などが一団となって、時速100km~ 300kmの速度で斜面を流下する。

  ⑫溶岩流   
火口から噴出した溶岩が地表を流れ下る。溶岩の性質によって流れる速さや厚さは大きく変化し、時速1km程度の場合や、まれに時速数10kmの場合もある。

  ⑬津波   
岩屑なだれの湖水や海域への突入や、湖底・海底噴火などにより津波が起きる。

  ⑭岩屑なだれ(山体崩壊) 
山体の一部が崩れて大きなかたまりとなって、雪崩のように高速で流下する。