困窮する若者を支援するNPO法人が、闇バイトに対する意識調査を行ったところ、回答者の4人に1人が「お金に困ったらやるかもしれない」と答えたことが分かった。同法人の理事長は8日、東京都内で記者会見し、「若者が助けてと言える環境をつくることが必要だ」と訴えた。
 調査は、NPO法人「D×P」(大阪市)が1月31日~2月15日、運営するLINE相談の利用者ら約9000人を対象に実施。512人が回答し、平均年齢は20.1歳だった。
 「簡単に稼げる」「1日で数万円」など闇バイトとみられる求人を見たか、誘われた経験がある人は39.8%に上った。実際に働いたか、周囲に経験者がいる人は11.7%で、そのうち約3分の1(複数回答)が「SNSでたまたま表示された」と答えた。 
〔写真説明〕闇バイトに関する若者の意識調査結果について記者会見で説明するNPO法人「D×P」の今井紀明理事長=8日午後、東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)