【ニューデリー時事】パキスタン南西部バルチスタン州で11日、旅客列車が同州の分離独立を掲げる過激派「バルチ解放軍(BLA)」の襲撃を受けた。BLAは「182人を人質に取った」と主張。治安部隊や警察が現場に急行し、制圧に当たっている。襲撃で死傷者が出たとの情報もある。
 警察などによると、バルチスタン州クエッタを出発した列車は9両編成で、400人超の乗客が乗っていた。BLAは線路を爆破した上で列車に発砲。乗っていた治安部隊との間で銃撃戦が起きた。
 BLAは犯行声明の中で、列車で移動中だったパキスタン軍人や警察官らを人質にし、民間人は解放したと主張。制圧作戦が続けば「全員を殺害する」と警告した。一方、軍はBLAが主に女性や子供を人質に取ったとしている。 
〔写真説明〕11日、パキスタン・バルチスタン州クエッタの検問所で警戒に当たる治安当局者(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)