財務省が4日発表した2024年10~12月期の法人企業統計調査によると、全産業(金融業と保険業は除く)の経常利益は前年同期比13.5%増の28兆6919億円となった。増益は2四半期ぶりで、金額は10~12月期では過去最高だった。電気機械や情報通信機械などの業種が好調だった。設備投資は0.2%減と15期ぶりにマイナスとなったが、前年大幅に増えた反動減の側面があり「基調としては堅調」(同省)という。
 経常利益は、製造業が26.7%増の11兆2203億円と2期ぶりに増益。電気機械は国内外の需要が増えたほか、情報通信機械は人工知能(AI)関連の取引が伸びた。
 非製造業は6.4%増の17兆4716億円で16期連続の増益。商社の業績が堅調だった卸売・小売業が増益となったほか、旅客数の増加や運賃上昇の影響などで運輸・郵便業もプラスに寄与した。
 設備投資は14兆4518億円で、10~12月期としては前年に次いで2番目の大きさ。電気自動車(EV)の生産体制強化に向けた投資増などで製造業は0.8%増えた。一方、非製造業は0.8%減。前年に大型投資があった情報通信業や建設業がマイナスとなった。 

(ニュース提供元:時事通信社)