第2回:「○○ペイで返金する」に要注意!!
返金詐欺の手口とその対策

警視庁サイバーセキュリティ対策本部
2016年4月、複雑多様化するサイバー空間の脅威に対処することを目的に設置された警視庁の組織。その業務の一つに、都民及び都内に所在する事業者等に対するサイバーセキュリティ対策や広報啓発活動を実施して、都民生活及び社会経済活動の安全・安心を確保するものがある。
2025/01/20
5分でわかるサイバーセキュリティー教室
警視庁サイバーセキュリティ対策本部
2016年4月、複雑多様化するサイバー空間の脅威に対処することを目的に設置された警視庁の組織。その業務の一つに、都民及び都内に所在する事業者等に対するサイバーセキュリティ対策や広報啓発活動を実施して、都民生活及び社会経済活動の安全・安心を確保するものがある。
最近、PayPayなどのスマホ決済サービスで、返金を受けるためのQRコードと錯覚させて、逆に送金用のQRコードを送りつけ、資金をだまし取る手口の詐欺が急増しています。今回は、そんな返金詐欺の手口とその対策について紹介します。
・偽物のショッピングサイトで商品を購入してしまい、商品が届かず、代金をだまし取られる。(a)
・販売業者(犯人)から「〇〇ペイで返金する」と連絡が届き、LINEなどのメッセージアプリで友達登録を求められる。
・QRコードと入力用の数字が送られ、コードの読み取りと数字の入力を指示される。
・QRコードを読み取ると決済アプリで送金用の画面が開く。
・「円」や「送る」の文字に気づかすに、送金額の入力欄に数字を入力してしまうと、その金額を相手に送金してしまう。(b)
以上の流れで、(a)と(b)の二重の被害となります。
1.ネットショッピングは、公式アプリを利用するなど、信頼できるサイトを利用する
2.「〇〇ペイで返金します」と言われたら詐欺を疑う
3.決済アプリを利用するときは慎重に操作する
以上の3点が重要です。
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