千葉県は3日、同県木更津市と川崎市を結ぶ東京湾アクアラインで試験的に導入している変動料金制に関し、上り線の通行料金を普通車で最大1600円に引き上げるなどの見直し案を発表した。時間帯による料金差を拡大することで、さらなる渋滞緩和を図る。国土交通省などで構成する検討会に県が同日提示し、了承された。近く正式決定し、2025年4月から始まる見通し。
 アクアラインの変動料金制は23年7月に導入。自動料金収受システム(ETC)搭載車が川崎方面へ向かう上り線を利用する場合、普通車の通常料金(800円)を、混雑する土日祝日の午後1~8時は1200円、午後8時から午前0時までは600円に設定している。
 新たな案では土日休日に上り線で午後1~7時を1600円に値上げする一方、午後8時~午前4時を400円に割り引く。
 千葉県は上り線だけでなく、木更津に向かう下り線でも新たに変動料金制を導入する方針。交通量が増える午前5~7時を1000円に引き上げ、午前0~4時は400円とする。 
〔写真説明〕東京湾アクアライン。手前は海ほたるパーキングエリアの駐車場=千葉県木更津市

(ニュース提供元:時事通信社)