2024/12/03
防災・危機管理ニュース
【ワシントン、北京時事】バイデン米政権は2日、人工知能(AI)に必要な先端半導体の製造装置などの中国への輸出を制限する新たな対中規制を発表した。事実上の禁輸リストに当たる「エンティティー・リスト」に中国系の半導体関連企業140社を追加。先端技術やAIの開発を通じた軍事能力強化を阻止する。
レモンド商務長官は声明で「米国の国家安全保障にリスクをもたらす先端技術の内製化を図る中国の能力を阻止する、的を絞ったアプローチの集大成だ」と強調した。
米商務省によると、新たにAIに欠かせない高性能半導体「広帯域幅メモリー(HBM)」の対中出荷が制限されたほか、第三国から中国への半導体製造装置の輸出を制限する規制も導入された。装置に米国産のIC(集積回路)が使用されていれば、規制対象となる。
ただ、米メディアによると、半導体製造装置大手の東京エレクトロンやASMLなどがある日本やオランダについては、両国政府が厳格な輸出規制を導入することで合意したことを理由に対象から除外したもようだ。
〔写真説明〕レモンド米商務長官=10月29日、ワシントン(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/03
-
パリ2024のテロ対策期間中の計画を阻止した点では成功
2024年最大のイベントだったパリオリンピック。ロシアのウクライナ侵略や激化する中東情勢など、世界的に不安定な時期での開催だった。パリ大会のテロ対策は成功だったのか、危機管理が専門で日本大学危機管理学部教授である福田充氏とともにパリオリンピックを振り返った。
2024/11/29
-
-
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方