2024/10/06
防災・危機管理ニュース
内閣府は、全国の自治体を対象に、指定避難所での物資の備蓄状況に関する調査に乗り出す。食料や簡易トイレなどについて必要な量が確保できているか点検し、対応を促す。備蓄状況に関する自治体調査は初めて。2024年度中にも実施する。
1月に発生した能登半島地震では、被災者に届ける物資が不足する事態が生じた。これを受け内閣府は、指定避難所の冷暖房設備や非常用発電機、ガス設備などの配備状況の確認に合わせて、物資の備蓄状況を調べることにした。
調査の対象は、食料、毛布、乳児用ミルク、乳児用と大人用の紙おむつ、携帯・簡易トイレ、トイレットペーパー、生理用品などを想定している。能登半島地震で迅速な配備が難しかった段ボールベッドや間仕切りも加える方針だ。
災害時に支援物資の情報を自治体と共有するシステムを通じて、最新の備蓄状況を収集。地域防災計画で定める量を確保できているかどうかなどを把握する。備蓄倉庫で保管されている物資についても調べる。
指定避難所は被災者を一時的に滞在させるための施設で、23年10月1日時点で全国に8万2911カ所。内閣府は調査結果を踏まえ、備蓄が十分でない自治体には必要量の確保を促すとともに、住民に自主的な備蓄を呼び掛けるのに役立ててもらう考えだ。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方