【ワシントン時事】米民主党のハリス副大統領(59)は2日、11月の大統領選に向け「ラストベルト(さび付いた工業地帯)」に位置する東・中西部の激戦2州で選挙集会を開いた。東部ペンシルベニア州ピッツバーグの演説で、鉄鋼大手USスチールは「国内で所有、運営され続けるべきだ」と述べ、日本製鉄による買収計画に反対を表明。終盤戦のカギを握る労働者票の獲得に向け、鉄鋼労働者を支援する姿勢を明確にした。
 2日はレーバーデー(労働者の日)。夏休みが明け、政治に関心が薄い有権者も選挙を意識し始めるため、この日を境に各陣営の攻防が本格化する。ハリス氏は中西部ミシガン州デトロイトで労組幹部と登壇し、「組合が強ければ米国も強くなる」と強調。労働運動を支える法整備を約束した。 
〔写真説明〕ハリス米副大統領=8月29日、ジョージア州サバンナ(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)