2024/08/13
防災・危機管理ニュース
【カイロ時事】イスラエルのメディアは13日、同国政府が欧米諸国に対し、イランが自国への「報復攻撃」に踏み切った場合、イラン領内に反撃すると伝えたと報じた。カービー米大統領補佐官(広報担当)は12日、イスラエル攻撃が「今週に行われるかもしれない」と指摘。報復の応酬に発展する恐れが一段と高まっている。
イランは、首都テヘランで7月末に起きたパレスチナのイスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏暗殺はイスラエルの仕業だと主張。報復を表明している。
カービー氏は「(イスラエルへの)大規模攻撃の可能性に対して準備する必要がある」と指摘。攻撃のタイミングに関し、イスラエルと懸念や予測を共有していると明かした。
報道によると、イスラエルのガラント国防相は12日、国会議員に対し、イランのほか、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラからの攻撃にも備えていると説明。イスラエル政府は米国などに、報復攻撃でイスラエル側に死傷者が出なかったとしても、「イランを攻撃する決意」があることを明確にしたという。
イラン国営メディアによれば、ペゼシュキアン大統領は12日、「問題の外交解決を重視する」と前置きしつつ、「イランは圧力や制裁に決して屈せず、国際原則に応じて侵略者に対抗する権利がある」と改めて強調した。
〔写真説明〕カービー米大統領補佐官(広報担当)=7月31日、ワシントン(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方