堂島取引所は13日、コメ指数先物「堂島コメ平均」の取引を開始した。売買の対象とするのは全国各地の銘柄の加重平均価格から算出した指数で、公正な価格の指標と位置付ける。将来の価格変動に伴うリスクを軽減する狙いがあり、堂島取引所はコメ業界関係者に幅広い参加を呼び掛ける。
 2023年産米は、昨夏の猛暑の影響のため新潟県などで品質が低下。良質なコメの不足から業者間の取引価格が急上昇、スーパーなどの小売店も値上げを余儀なくされた。
 先物取引には将来の購入・売却価格を実質的に固定する機能があり、異常気象で凶作となっても現物価格の高騰に伴う損失を穴埋めできる。こうした先物取引が普及すれば、消費者も安定した価格でコメを購入できる可能性がある。
 堂島コメ平均の取引単位は3トン。60キロ当たりの価格を10円刻みで表示する。取引時間は平日の午前9時から午後3時まで。 
〔写真説明〕堂島取引所が入る大阪堂島商品取引所ビル=大阪市西区

(ニュース提供元:時事通信社)