【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は8、9両日、洪水被害を受けた北西部の平安北道義州郡を訪れ、被災者が身を寄せる仮設テントを視察した。朝鮮中央通信が10日伝えた。正恩氏は、住宅復旧まで子供や高齢者ら約1万5400人を平壌に避難させる方針を発表した。
 洪水は7月下旬、中朝国境を流れる鴨緑江流域で発生し、多くの家屋や農地が浸水した。正恩氏は視察先で演説し、被害の規模があまりにも大きいため、住宅の新設や補修に少なくとも2~3カ月かかるとの見通しを示した。
 正恩氏は「復旧期間中は被災者の子供と生徒を平壌に移し、安全な環境で保育と教育を提供する」と表明。高齢者や病人らも平壌に避難させると説明した。 
〔写真説明〕北朝鮮北西部・平安北道義州郡の洪水被災地を訪れる金正恩朝鮮労働党総書記(朝鮮中央通信が10日配信)(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)