2014/01/10
防災・危機管理ニュース
北海道、東北で遅れ
株式会社日本政策投資銀行は、都道府県と人口5万人以上の608市区町村を対象に行った「自治体の防災対策に関する調査」を発表した(調査期間:2013年7月25日~9月10日)。東日本大震災後に22.7%の自治体でBCPの策定・改訂が行われたが、68.5%の自治体で未策定のままだった。
特に北海道・東北の自治体では85.7%がBCPを策定しておらず、南海トラフ巨大地震で甚大な被害が想定されているエリアでは、関西が76.4%、東海・北陸が67.1%、中国・四国で70.3%が未策定。首都直下型地震の懸念がある関東・甲信でも約60%の自治体が策定にいたっていなかった(下図)。
策定が進まない理由として、「庁内で議論がなされていない」「策定に必要な人員、人材がいない」「策定に必要十分な知見がないため」などの問題点があがった。
2012年に都道府県と市区町村、計1742自治体を対象に総務省が行った「災害発生時の業務継続及びICT の利活用等に関する調査」では、検討中も含めBCP未策定の自治体は86.5%と報告された。この調査に比べれば今回の発表で改善は見られるものの、取り組みは依然低迷している。
出典:日本政策投資銀行「自治体の防災対策に関する調査」より
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