2013/01/21
防災・危機管理ニュース
最高ランクの格付を取得
株式会社日本政策投資銀行(DBJ)は、日本曹達株式会社(本社:東京都千代田区)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施したと発表した。
「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災および事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニュー。
日本曹達は、大正9年に電解法苛性ソーダ製造を目的として設立された国内有数の化学品メーカーであり、機能性化学品、農業化学品、医薬品中間体等の各種事業を展開している。DBJによると、同社は「環境に配慮した事業活動を経営理念としていることに加え、国内外での供給責任を果たすべく、高水準の事業継続マネジメント(BCM)体制を構築している」という。
今回の評価では、日本曹達が、(1)RC(レスポンシブル・ケア)活動(※)をベースとした防災体制に事業継続への取り組みを導入し、絶え間ない改善を行いながら保安防災・BCP活動を推進している点、(2)複合災害を想定した対応計画を事業所毎に策定し、事業継続の制約となるボトルネックの解消を通じて、重要業務における目標復旧時間の短縮に努めている点、(3)「CSR・RC活動方針」に基づき、株主・顧客・自治体等に積極的に情報を開示し、各ステークホルダーとの相互理解を通じてBCPの更なる高度化を図っている点、を先進的な取り組みとして特に高く評価した。
その結果、「防災および事業継続への取り組みが特に優れている」という最高ランクの格付を取得した。
※「RC(レスポンシブル・ケア)活動」:化学物質を取り扱う企業等が製品の開発から廃棄にいたる全サイクルにおいて環境・安全・健康への改善、向上対策を行う自主的な活動のこと(DBJ HPより引用)
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