2021/08/30
ニュープロダクツ
凸版印刷と、特例子会社で障がい者雇用の促進を目的として設立された東京都プリプレス・トッパン(TPT)は、車いす利用者自らが制作するバリアフリーマップや、緊急連絡先情報、バリアフリーに対応した情報などの外出時に役立つ情報をまとめたバリアフリー情報サイト「らくゆく」を展開する。
これまで車いす利用者が外出時に直面していた「車いすで通れる道がわからない」「車いすで利用できるトイレが見つからない」といったアクシデントや、既存の情報サイトでは欲しい情報が別々のサイトに存在するといった課題に対応し、精度の高いバリアフリー情報とお役立ち機能を一つに集約させ、毎日を楽しむ在宅・外出支援サービスとして提供する。
「らくゆく」のバリアフリーマップでは、TPTの社員を中心とした車いす利用者自らが実際に現地に行って調査した情報を掲載。車いす利用者が移動しやすい目的地までのルート、ルート上の段差や傾斜といった路面情報や、多目的トイレの位置情報や内部写真など、ニーズの高い情報をきめ細かに提供する。サービス提供範囲は浅草と秋葉原の2エリアからスタートする。
また、同サイトでは、車いすでの外出時に発生する「車いすがパンクした」「車いすで利用できるタクシーがつかまらない」といったアクシデントに対応し、「パンク修理できる近くの店を探す」「車いすで利用できるタクシーを呼ぶ」「近くの病院を探す」「近くの災害時避難場所を探す」などの「緊急連絡ボタン」を実装する。
そのほか、サイト内のコンテンツ「RAKUYUKU STYLE」では、車いす利用者目線のライフスタイルや観光・イベント情報、外出時の着こなしまで、幅広いカテゴリーでの役立つ情報を発信する。今後、在宅時に使えるコンテンツとして、観光地を360度動画で楽しむことができ、外出気分を満喫できる「オンラインツアー」なども追加していく予定。同サイトの利用料は無料。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/24
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方