2016/10/30
世界から求められるEHS 環境、健康・衛生、安全を一体的に推進!
環境についても、CO2 排出量の推移を可視化し管理するとともに、クリーンルームに電力・圧縮空気・純水の供給量を測定する計測装置を導入し、省エネ化に努め、2013年から14年までに圧縮空気・純水それぞれ40%を削減するなどの実績を上げている。
BS環境安全健康部のEHSマネジメント課参事(環境・エネルギー担当)の速水光彦氏は「EHS体制を整える前は個々に環境データを管理していたが、EHSではすべてを環境安全健康部が取りまとめるため作業は大変になったが、逆にこれまで以上に全体傾向が把握できるようになった」とメリットを語る。
防災・事業継続については、先ほどの体制に基づき、現地対策本部の初動訓練、本部との連携訓練などを行うとともに、緊急時用の備蓄を拡充させるなど、特に社員の命を守ることを重点に対策を進めている。
通信面では、緊急用衛星電話を設置するとともに、各拠点の被害情報などをリアルタイムで共有できるように、災害情報共有システム「Bousaiz」を新たに導入した。
EHSの体制を整えるだけでなく、環境、エネルギー、労働安全、事業継続の4つのマネジメントシステムを統合運用することについて、BS環境安全健康部EHSマネジメント課課長(統合MS担当)の山本真紀氏は「SCREENグループの横串として位置付けられた防災EHS委員会により、各社の責任や役割が明確になった。現場としても推進しやすくなっている」と話している。
(了)
世界から求められるEHS 環境、健康・衛生、安全を一体的に推進!の他の記事
- 【インタビュー】今なぜEHSなのか。欧米企業とは「大きな差」
- 【講演録】グローバル企業に求められるコンプライアンス~環境・労働安全衛生関連法規制の順守~
- 【先進事例】組織体制をシンプルに 環境を柱に一体的に推進
- 【先進事例】海外顧客の要求に応える 統合マネジメントでEHSを推進
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/17
-
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/12/05
-
-
パリ2024のテロ対策期間中の計画を阻止した点では成功
2024年最大のイベントだったパリオリンピック。ロシアのウクライナ侵略や激化する中東情勢など、世界的に不安定な時期での開催だった。パリ大会のテロ対策は成功だったのか、危機管理が専門で日本大学危機管理学部教授である福田充氏とともにパリオリンピックを振り返った。
2024/11/29
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方