オンラインカジノで賭博をしたとして、警視庁保安課は3日、賭博容疑で、吉本興業所属のタレント6人を書類送検した。
 捜査関係者によると、書類送検されたのは、お笑いコンビ「ダイタク」の吉本大(40)、「9番街レトロ」のなかむら★しゅん(31)両氏ら6人。いずれも海外のオンラインカジノサイトにアクセスし、賭博をした疑いが持たれている。
 吉本興業は2月5日、一部の所属タレントにコンプライアンス違反があり、調査中だと公表。事実関係が確定するまで、タレントの活動を自粛すると明らかにした。
 警視庁はこれまで、吉本興業の複数のタレントを任意聴取。人気お笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるまさん(30)も同15日、自身のユーチューブチャンネルで同庁の任意聴取を受けたと公表した。
 高比良さんは2019年末~20年末ごろにオンラインカジノを利用したと説明した上で、「違法ではないと認識していた」と話し、その後、芸能活動を自粛した。
 オンラインカジノを巡っては、プロ野球選手らの関与も明るみに出るなど社会問題となっている。警察庁は約337万人に利用経験があり、賭け金は年間約1.2兆円に上ると推計している。 
〔写真説明〕吉本興業東京本部=東京都新宿区

(ニュース提供元:時事通信社)