【ワシントン時事】米軍は14日、イラク軍などと共同で、過激派組織「イスラム国」(IS)の事実上のナンバー2だったアブ・ハディジャ幹部ら2人を殺害したと発表した。イラクのスダニ首相も声明で「イラクと世界で最も危険なテロリストの一人と見なされてきた」と指摘し、「目覚ましい勝利だ」と強調した。
 米中央軍やイラク政府の発表によると、ハディジャ幹部はISの対外作戦部門を指揮しており、イラクとシリアでのISのトップも務めていた。米軍などは13日にイラク西部アンバル州で車両に対して精密爆撃を行い、その後にDNAから身元を特定した。
 トランプ米大統領もSNSで「彼はわれわれの勇敢な戦士たちによって執念深く追い詰められた」と述べ、「力による平和だ!」と訴えた。 
〔写真説明〕イラクのスダニ首相=2024年11月、バスラ(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)