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安心、それが最大の敵だ
北上川を救え!大河はよみがえった
やわらかに 柳あおめる 北上の 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに天才歌人石川啄木の短歌である。北上川は、今日鮭が遡上し白鳥が飛来する東北地方が誇る最大の清流である。この大河が戦前から戦後にかけてほぼ半世紀もの間、松尾鉱山から流出する強酸性廃水によって、死に瀕していたことを知る人は意外に少ない(旧制中学生時代の啄木は、明治35年こと1902年に足尾銅山鉱毒事件の惨状を嘆いて短歌を読んでいる。夕川は 葦は枯れたり 血にまどう 民の叫びの など悲しきや)。
2019/02/04
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安心、それが最大の敵だ
カスリーン台風から70年~北上川流域総合開発の要、5大ダムと一関遊水地~
今年(2017)9月9日、岩手県一関市で開催された「水防災フォーラム・一関」に招かれて、「カスリン・アイオン台風、70年に思う」と題して基調講演を行った。(カスリン台風は通常「カスリーン台風」と表記される。本稿では東北地方の慣例に従って以下「カスリン」と表記する)。
2017/11/27