【ワシントン時事】トランプ米政権は22日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルの攻撃に反発し、紅海周辺で船舶攻撃を繰り返したイエメンの親イラン武装組織フーシ派を「外国テロ組織」に再指定すると発表した。トランプ大統領が大統領令に署名し、国務長官に指示した。
 ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)はX(旧ツイッター)上で「フーシ派は米海軍や国際海運、イスラエルを何カ月にもわたって攻撃してきたテロリストだ」と批判した。
 トランプ氏は政権1期目、フーシ派を「特別指定国際テロリスト」と外国テロ組織に指定。バイデン前政権は発足当初、二つの指定を解除したが船舶攻撃を受け、特別指定国際テロリストに再指定していた。
 ただ、内戦が続いていたイエメンのフーシ派支配地域で行う人道支援を理由に外国テロ組織には指定していなかった。 
〔写真説明〕銃を掲げ、反米・反イスラエルの抗議活動を展開するイエメンの親イラン武装組織フーシ派支持者=2024年7月、サヌア(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)