2024/12/05
2024年12月号 「安定」の終わり
企業と従業員を守るための知識とケーススタディー
【月刊BCPリーダーズ】12月号
冷戦が終わって30余年。グローバル経済のもとで築き上げられてきた国際秩序が崩れつつあります。国同士の相互依存関係を前提とした「安定」は、いまや過去のものに。安全保障上の対立が国家間のイデオロギー争いを再燃させ、パワーバランスは多極化、世界の分断に呼応して経済は細分化に向かっています。
地政学リスクの高まりは企業活動を制約、サイバー攻撃やテロがそこに拍車をかけ、経営環境の不確実性は増すばかり。サプライチェーンをはじめ、これまでの仕組みや価値観が根本的な見直しに迫られています。この混沌を、企業はどう生きるのか――。2024年の世界情勢を振り返り、来る2025年を展望します。
また国内では今年、能登半島が二つの大きな災害に見舞われました。この二重被災から見えてくる脆弱性や歪みは、日本全体の問題が能登という地域で集合的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、いま何が問われているのかを考えます。
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2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
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