2017/10/24
防災・危機管理ニュース

一般社団法人防災ガールは都内で22日、「#beORANGEサミット」と題し、同団体と日本財団が進める「#beORANGE」プロジェクトの成果報告会を開催した。オレンジは青の補色とされ、沿岸部で最も目立つ色。同プロジェクトは地震発生後の津波の可能性が高くなった時にオレンジ色の旗やサインを活用し、海に入っている海水浴客やサーファーに避難を伝えようというもの。代表の田中美咲氏は「サーファーなど海に入っている人は、地震が発生しても分からないので危険性が高い。それでも、皆さん『海が宝だ』と話し、自然との共生を選んでいる」と話す。

防災ガールが大きく関わった宮崎では、宮崎大学の学生らとともに10の市町村にオレンジフラッグを贈呈。津波避難ビル6か所にオレンジの垂れ幕を設置した。プロジェクトに参加した同大学の竹田卓生氏は、「宮崎県民の7割から8割の人は、津波が来たらどうしたらいいかわからなかった。これからオレンジフラッグの認知度を住民に対して継続的に向上させていきたい」と話した。
すでに現在、全国84市町村や海に関する団体が224本のオレンジフラッグを設置、配布している。田中氏は「私たちは津波から命を守り、海とともに生きる未来を目指したい」と抱負を語った。
(了)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
現場対応を起点に従業員の自主性促すBCP
神戸から京都まで、2府1県で主要都市を結ぶ路線バスを運行する阪急バス。阪神・淡路大震災では、兵庫県芦屋市にある芦屋浜営業所で液状化が発生し、建物や車両も被害を受けた。路面状況が悪化している中、迂回しながら神戸市と西宮市を結ぶ路線を6日後の23日から再開。鉄道網が寸断し、地上輸送を担える交通機関はバスだけだった。それから30年を経て、運転手が自立した対応ができるように努めている。
2025/02/20
-
能登半島地震の対応を振り返る~機能したことは何か、課題はどこにあったのか?~
地震で崩落した山の斜面(2024年1月 穴水町)能登半島地震の発生から1年、被災した自治体では、一連の災害対応の検証作業が始まっている。今回、石川県で災害対応の中核を担った飯田重則危機管理監に、改めて発災当初の判断や組織運営の実態を振り返ってもらった。
2025/02/20
-
-
2度の大震災を乗り越えて生まれた防災文化
「ダンロップ」ブランドでタイヤ製造を手がける住友ゴム工業の本社と神戸工場は、兵庫県南部地震で経験のない揺れに襲われた。勤務中だった150人の従業員は全員無事に避難できたが、神戸工場が閉鎖に追い込まれる壊滅的な被害を受けた。30年の節目にあたる今年1月23日、同社は5年ぶりに阪神・淡路大震災の関連社内イベントを開催。次世代に経験と教訓を伝えた。
2025/02/19
-
阪神・淡路大震災30年「いま」に寄り添う <西宮市>
西宮震災記念碑公園では、犠牲者追悼之碑を前に手を合わせる人たちが続いていた。ときおり吹き付ける風と小雨の合間に青空が顔をのぞかせる寒空であっても、名前の刻まれた銘板を訪ねる人は、途切れることはなかった。
2025/02/19
-
阪神・淡路大震災30年語り継ぐ あの日
阪神・淡路大震災で、神戸市に次ぐ甚大な被害が発生した西宮市。1146人が亡くなり、6386人が負傷。6万棟以上の家屋が倒壊した。現在、兵庫県消防設備保守協会で事務局次長を務める長畑武司氏は、西宮市消防局に務め北夙川消防分署で小隊長として消火活動や救助活動に奔走したひとり。当時の経験と自衛消防組織に求めるものを聞いた。
2025/02/19
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/02/18
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方