株式会社マクロミルは、全国20~69歳の男女を対象に、「防災に関する意識調査」を実施した。東日本大震災から4年目を迎え、被災、防災に対してどのように意識しているか、震災に関する情報は以前と比べてどう変化しているかをまとめている。調査手法はインターネットリサーチによるもので、有効回答数は全国から1035人だった。

自分が被災する可能性が高い大災害は?
自分が被災する可能性が高いと思う災害は、「地震」が最も多く87%、次いで「台風」84%、「大雨・洪水」78%と続き、被災する可能性がある何かしらの大災害が起こると考えている人は81%にのぼった。

また、日頃から地震・災害をどの程度意識しているかについては、「地震」が75%、台風が59%と、大災害全体で60%。被災する可能性が高いと考えている割には、防災に対する意識は低いことがわかった。

災害が「起こると思う」予想率と「意識している」率が高い地方は?
自分が被災する可能性について、災害が「起こると思う」予想率、災害を「意識している」率が高い地方のトップ3は東北、関東、近畿の順となった。

東北地方における地震の予想率は86%、意識率は83%、関東地方も予想率89%、意識率82%と比較的高い一方、中国地方、九州地方は予想率は80%以上だが、意識率は50%前後と低くなっている。

被災地の復興状況についての関心度
被災地の復興状況について、どの程度関心があるかについては、「関心がある」(非常に関心がある+やや関心がある)と回答した人は67%。2014年の調査と比較すると7ポイント減少しており、被災地の復興に対する関心が低くなっていることが推察される。

地震・災害に対する備え
地震・災害に対する備えとしてどのようなことを行っているかについては、「日用品・水・食料品の備蓄」が44%で最多。次いで「保険加入」が39%。最近1年以内に強化したものとしても「日用品・水・食料品の備蓄」が19%で最多となっている。

情報源のトップは「テレビニュース」
普段視聴しているメディア、震災発生時に注目する情報源、一番初めに情報を求めるもの、いずれのジャンルでも「テレビニュース」が最も高く、次いで「インターネットのニュース・トピックス」の順となった。

こうした調査結果の他に、普段災害や防災についてどんなことを感じているか、東日本大震災から4年を経過しての意見・気持ちなどを聞いており、多様な意見が寄せられている。

図の出典および詳細レポート
http://www.macromill.com/r_data/20150212bousai/20150212bousai.pdf