【ワシントン時事】米運輸安全委員会(NTSB)は11日、首都ワシントン近郊で旅客機と軍用ヘリコプターが空中衝突した事故の暫定報告書を公表した。具体的な事故原因は「調査中」だとして明示しなかったが、ロナルド・レーガン空港周辺でのヘリの飛行制限を提言した。
 報告書によると、同空港周辺で起きたヘリと旅客機の異常接近では半分以上でヘリが制限高度を超えて飛行していた可能性がある。今回の軍用ヘリも制限高度を超えており、調査が進められている。事故は1月29日に発生し、旅客機とヘリに搭乗していた計67人全員が死亡した。 
〔写真説明〕旅客機と軍用ヘリコプターの空中衝突事故で、損傷した飛行機の一部を引き上げるクレーン=2月4日、米ワシントン近郊(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)