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特集 1 テロ対策チェックリストテロ対策の保安アドバイス
英国国家テロ対策安全局(The National Counter Terrorism Security Office)と警察長協会(Association Of Chief Police Officer)、スコットランド警察(Scotland Police)が2007年(2014年に改訂)に共同で制作した「テロ対策の保安アドバイス(Counter Terrorism Protective Security Advice)という冊子がある。2005年の同時多発テロ以降、英国内でテロが相次いだことから、テロリストや犯罪組織が標的にしやすい不特定多数の人々が集まるあらゆる施設で共通に使えるガイドとして出版された。
2016/12/18
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特集 1 特別寄稿ITセキュリティについての考察
2016年の夏にリオデジャネイロで開催されたオリンピック・パラリンピック大会は、4年後の東京2020大会に向けた準備を進める東京の組織委員会としては、貴重な実地勉強の機会でした。東京2020大会に導入する情報システムやネットワークを管轄する立場として、筆者もリオ組織委員会の準備状況視察やテクニカルリハーサルへの参加も含め、合計3回現地に渡航しました。まずはそこで見聞きした実態を報告させて頂きます。
2016/12/18
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特集 1 特別寄稿大会警備を振り返る
オリンピック・パラリンピックは、リオデジャネイロ大会を終え、東京に大会旗が引き継がれました。テロなどによる大会の混乱はなく、リオデジャネイロ大会の警備は、その最も重要な目的を遂げたといってよいでしょう。まずはともかく、これがなによりでした。
2016/12/18
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特集 1 視察記 ②東京大会はリオの数倍の攻撃が起きる
リオ大会では、開催期間中に100万人を超える旅行者が訪れ、世界中で48億人が視聴するに至ったと報告されています。今回の大会では、巧妙化が進むサイバー犯罪に対し、どのような準備を行い、どのようなリスクマネジメント活動を行い、開催期間中にどのような問題が発生し対処したのでしょうか。
2016/12/15
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特集 1 視察記 ①シナリオ絞り組織一体で効果的な訓練を
2012年ロンドンオリンピックの危機管理の取材に続き、今回はリオデジャネイロオリンピックの取材に同行させていただきました。前回のロンドン大会はオリンピック開催の約1カ月前のタイミングで現地に入りましたが、今回はリオオリンピック・パラリンピックが閉会した1週間後にリオに入りました。
2016/12/14
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【特集 1】 サイバー攻撃を阻止
テロと同様に大きなリスクとして懸念されていたのがサイバー攻撃だ。世界中がインターネットでつながっている今、社会インフラがどれだけ脆弱であろうとサイバー攻撃の手が緩められるようなことはない。国際的ハッカー集団「アノニマス」の脅威も増す中、大会運営にあたったリオ2016組織委員会では、テクノロジー局が中心となりサイバー攻撃への対策に取り組んできた。
2016/12/13
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【column 01】 政治家が語る 元大統領罷免のリスク
「ジルマ・ルセフはテロリストとの関係が強い。彼女の支持者がテロを企てる危険性は十分あった」 次期大統領選に立候補することが有力視されているヤイル・ボルソナロ上院議員(写真左)は、「オリンピック期間中に最も恐れたリスクは何か」という質問に対し、名指しでジルマ・ルセフ元大統領を非難した。
2016/12/11
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【特集1】 30機関が平時から連携
行政機関が集積するシダデノバ地区で、ひときわ近代的な外観を誇るリオ・オペレーション・センターは、リオデジャネイロ市がオリンピックに向け2010年12月に整備した市独自の危機管理センターだ。連邦政府がオリンピックに向けて整備した国家レベルのコマンド・コントロール・センターとは別に、平時から災害や緊急事態に備えた対策本部として活用している。
2016/12/05
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【特集1】 奏功した交通施策
オリンピックの危機管理と言えば、とかくテロ攻撃のような多くの負傷者が出るような脅威ばかりを想定しがちだが、ブラジルが特に早い段階から対策に力を入れてきたのが交通対策だった。リオでは交通渋滞が日常茶飯事で、2007年に開催されたパンアメリカン競技大会では、街中は深刻な交通渋滞に見舞われ、2013年のFIFAコンフェデレーションズカップや2014年のワールドカップでも、交通渋滞の対策が十分進んでいないことが指摘されていた。
2016/12/05
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【特集 1】 史上最大規模の警備体制
オリンピック警備のために動員された要員は、オリンピック史上最大規模の8万5000人に上る。日本と違い、連邦国家であるブラジルの警備体制は複雑だ。警察だけでも、連邦警察、州警察に加え、各州の軍警、さらには国家治安部隊(フォルサ・ナシオナル・ジ・セグランサ)と呼ばれる特殊部隊が存在する。
2016/12/05
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【特集 1】 リオ五輪成功の舞台裏
アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港からリオデジャネイロ市内へと向かう幹線道路沿いにファベーラと呼ばれる貧民街が広がる。リオデジャネイロには数多くのファベーラが存在し、市の人口630万人に対し、ファベーラに住む住民は4分の1を超えるとも言われている。
2016/12/05