【ニューヨーク時事】米東部で蚊が媒介する感染症の発生例が相次ぎ、当局が長袖の着用を推奨するなど警戒を呼び掛けている。ニューハンプシャー州は27日、住民1人が東部ウマ脳炎を発症し死亡したと発表した。米メディアによると、死亡したのは41歳の男性で基礎疾患はなかった。
 疾病対策センター(CDC)によると、東部ウマ脳炎はウイルスを持つ蚊に刺された感染者の約5%が発症する。発症後の致死率は約3割に上り、50歳以上や15歳未満の発症リスクが高い。人から人へは感染しない。
 ニューハンプシャー州では2014年以来の感染例で、当時は3人が感染。うち2人が死亡した。今年はこれまでに同州の他、マサチューセッツやニュージャージーなど計4州で4人の感染が報告されている。 
〔写真説明〕東部ウマ脳炎や西ナイル熱などの原因ウイルスを媒介するアカイエカ(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)