2024/04/08
防災・危機管理ニュース
ダイハツ工業は8日、認証不正を受け、再発防止のための新たな事業方針を公表した。小型車の開発・認証はグループを率いるトヨタ自動車が責任を持ち、同社の委託を受けてダイハツが開発を担う方式を採用する。不正の要因となった現場への過度な負担を軽減し、信頼回復を目指す。
小型車についてはモデル数や輸出先が増え、重荷になっていた。新方式ではダイハツが中心となって開発に取り組むが、認証までの各工程の節目でトヨタによる監督を強化。今後モデルチェンジする車種から実施する。軽自動車はこれまで通りダイハツが主体となって開発などを進める。
開発日程を4割延長して余裕を持たせるほか、社内の風通しをよくするため、5階層あった組織を「社長」「副社長」「本部長」の3段階に簡素化する。井上雅宏社長は同日の記者会見で、「良品廉価な車を磨き、軽を中心とするモビリティー(移動手段)カンパニーを目指す」と強調した。
ダイハツは昨年12月に認証不正拡大が発覚し、国内の完成車4工場のすべてで生産・出荷を停止した。国土交通省が安全を確認した車種から順次生産を再開している。これまで3工場が再開したが、本社工場(大阪府池田市)では生産再開のめどが立っていない。(了)
(ニュース提供元:時事通信社 2024/04/08-15:29)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/26
-
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方