金融庁は２６日、中古車販売大手ビッグモーター（東京）による保険金の水増し請求など相次ぐ不祥事を受け、損害保険業界の改革について議論する有識者会議の初会合を開いた。損保や代理店に構造的な問題があるとして、兼業代理店の禁止も含めた制度や、金融庁による監督上の対応などを検討。６月中に報告書を取りまとめる。
　有識者会議は、修理工場を持つビッグモーターの不正を踏まえ、保険契約者と利益相反が生じる恐れのある兼業代理店を禁止すべきかどうかを議題とする。損保大手各社が引き受けた「共同保険」を巡って保険料の事前調整も発覚しており、改善策を協議する。
　また、損保が契約先企業の商品を購入するといった保険とは関係ない「本業支援」が適正な競争や消費者の商品選択をゆがめた恐れがあるとして、こうした慣行の是正も議論する。　

（ニュース提供元：時事通信社）