リニア中央新幹線瀬戸トンネル(岐阜県中津川市)の工事現場で2021年10月、掘削作業中に土砂が崩落して男性作業員=当時(44)=が死亡した事故で、岐阜地検は25日、業務上過失致死容疑で書類送検されていた、建設会社(東京)の現場責任者だった男性(54)と部下の男性(51)を不起訴処分とした。「法律上求められる義務を怠ったとまでは断定しがたい」と判断した。
 事故は21年10月27日夜、非常口用トンネルの掘削中に発生。爆薬を使った発破作業の後で岩石が剥がれ落ち、確認のため立ち入り禁止区域内に入った作業員が巻き込まれて死亡した。 

(ニュース提供元:時事通信社)