4日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前週末比198円41銭高の4万0109円23銭と、史上初めて4万円を超えた。半導体関連株がけん引し、4万0300円を上回る場面もあった。午後に入って高値警戒感から利益確定売りが膨らんだものの、大台を維持。バブル絶頂期の1989年末に記録した高値を2月22日に上回ったのに続き、大きな節目を突破した。
 バブル崩壊後に日経平均が再び3万円を回復した2021年2月から約3年で水準が1万円切り上がった。米国市場の人工知能(AI)ブームを受けて東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連株が人気を集め、4万円到達の原動力になった。また、企業業績の改善や円安も追い風に、海外の資金が流入した。今後の株価動向は、24年春闘で大幅賃上げの流れが継続し、日本経済がデフレ完全脱却にたどり着けるかがカギを握りそうだ。 
〔写真説明〕史上初めて終値が4万円を超えた日経平均株価を示すモニター=4日午後、東京都中央区

(ニュース提供元:時事通信社)