消防庁は、台風第6号の影響により、鹿児島県、沖縄県など一部地域において大規模な停電が発生していることから、鹿児島県、沖縄県 消防防災主管部局に対し、防災行政無線等を活用し、住民に対し、熱中症への注意喚起を行うとともに、予防方法の周知をするよう通達した。同庁らが作成した「大規模停電下における熱中症の予防対策について」のリーフレットでは、エアコンが使用できないときの熱中症対策について、①体を冷やすこと、②涼しいところに避難すること、③普段から停電時などに備えることなどを求めている。

このうち、①体を冷やすことについては、涼しい服装に着替え、風通しをよくすることや、濡れたタオル等を肌に当てうちわであおぐと熱が放散されること、水道が使えるようなら、水浴び等で体を冷やすことなどを記載。

②涼しいところへの避難では、車内は短時間で気温が上昇しやすいため、車内への避難は可能な限り避けて、冷房設備が稼働している場所へ移動することを勧めている。また、やむを得ず車内で過ごす場合は、たとえ短時間でも小さな子どものみを車内に残すことがないよう注意を呼び掛けている。

③普段からの熱中症の備えについては、飲料や非常トイレ等を備蓄すること、熱中症予防に利用できるように浴槽やポリタンクに水を貯めておくこと、水をペットボトルに入れて凍らせておくこと、などを推奨している。