□対策のポイント

<フェーズ2>では、国内で感染が拡大した際の対応と、さらに社内に感染者が出てしまった場合の対応についてが整理されています。このフェーズで行うべき「実施事項」として挙げられているのは以下のような事項です。

このフェーズでは、なんといっても社内で感染が発生した際の実施事項として「①感染者へのヒアリング」から「⑥同居人に感染者が出た場合の取り扱い」の6項目を挙げ、それぞれに具体的実施事項が整理されていることがポイントです。

上記のヒアリング項目については、2021年2月2日のリスク対策.comの記事で、中澤編集長が【独自調査】として取りまとめたものを参考にしています(https://www.risktaisaku.com/articles/print/46355)。

ただし、記載の全ての項目をヒアリングするのは、聞く方も、聞かれる方も負担が多過ぎるため、自社にとって必要な項目だけを選択して使用すればよいのではないかと思います。

また、社員本人ではなく、家族に感染者が出てしまった社員に対しても、以下のように実施事項がとりまとめられています。

ここでの注目は、手順例の①、②にある「社内での発表方法を確定する」ことです。あらぬ差別や偏見につながらないようにルールを策定し、それにのっとり粛々と発表すべきでしょう。

また、④も非常に重要です。

前回と今回の2回にわたり紹介したレジリエンス協会演習研究会作成のこの資料は、全ての内容を自由に利用することができます(ただし利用の際は出典を明記ください)。

各企業においては、いまだおさまりが見えない新型コロナウイルス対応用に、または将来再度起こり得る感染症対応の準備として活用されてみてはいかがでしょうか。

今回のテーマ:「外部リスク」「管理職・一般社員」