2021/08/24
企業をむしばむリスクとその対策
□対策のポイント
<フェーズ2>では、国内で感染が拡大した際の対応と、さらに社内に感染者が出てしまった場合の対応についてが整理されています。このフェーズで行うべき「実施事項」として挙げられているのは以下のような事項です。
このフェーズでは、なんといっても社内で感染が発生した際の実施事項として「①感染者へのヒアリング」から「⑥同居人に感染者が出た場合の取り扱い」の6項目を挙げ、それぞれに具体的実施事項が整理されていることがポイントです。
上記のヒアリング項目については、2021年2月2日のリスク対策.comの記事で、中澤編集長が【独自調査】として取りまとめたものを参考にしています(https://www.risktaisaku.com/articles/print/46355)。
ただし、記載の全ての項目をヒアリングするのは、聞く方も、聞かれる方も負担が多過ぎるため、自社にとって必要な項目だけを選択して使用すればよいのではないかと思います。
また、社員本人ではなく、家族に感染者が出てしまった社員に対しても、以下のように実施事項がとりまとめられています。
ここでの注目は、手順例の①、②にある「社内での発表方法を確定する」ことです。あらぬ差別や偏見につながらないようにルールを策定し、それにのっとり粛々と発表すべきでしょう。
また、④も非常に重要です。
前回と今回の2回にわたり紹介したレジリエンス協会演習研究会作成のこの資料は、全ての内容を自由に利用することができます(ただし利用の際は出典を明記ください)。
各企業においては、いまだおさまりが見えない新型コロナウイルス対応用に、または将来再度起こり得る感染症対応の準備として活用されてみてはいかがでしょうか。
今回のテーマ:「外部リスク」「管理職・一般社員」
企業をむしばむリスクとその対策の他の記事
おすすめ記事
-
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/01
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
-
-
-
柔軟性と合理性で守る職場ハイブリッド勤務時代の“リアル”な改善
比較サイトの先駆けである「価格.com」やユーザー評価を重視した飲食店検索サイトの「食べログ」を運営し、現在は20を超えるサービスを提供するカカクコム(東京都渋谷区、村上敦浩代表取締役社長)。同社は新型コロナウイルス流行による出社率の低下をきっかけに、発災時に機能する防災体制に向けて改善に取り組んだ。誰が出社しているかわからない状況に対応するため、柔軟な組織づくりやマルチタスク化によるリスク分散など効果を重視した防災対策を進めている。
2025/06/20
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方