2017/08/10
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
縄文時代の火山の痕跡は圧巻!島根県の『サメヒル』
■島根県立三瓶自然館『サヒメル』
http://www.nature-sanbe.jp/sahimel/
風光明媚な場所にある自然館近くには「初心者ウェルカム」(HPより)な電源もあるキャンプ場もあり、さらに、地産地消の三瓶バーガーが隣にあるじっくり楽しめる場所なのです。
■北の原キャンプ場
http://www.nature-sanbe.jp/camp/
ここでぜひみていただきたいのが、三瓶小豆原埋没林です。
三瓶山は10万年前から活動している火山ですが、地学的には若い火山だとか。この三瓶山が、4000年前にプリニー式噴火というポンペイを飲み込んだベスビオ火山と同じ噴火をした際、地形などの偶然が重なり、縄文時代の森がそのまま埋没林となりました。
まるで縄文の原始の森のポンペイ状態です。12mもある巨木がそのまま残存しているのは世界でもここだけです。縄文の森はスギの巨木だったのですね。縄文文化に影響を与えた火山噴火や太古の日本の姿を感じられる場所なので、出雲に行くならここにも是非とおすすめしたい場所です。
さて、次はこちら。
『稲むらの火の館』では巨大津波シミュレーション!
小学校5年生以上のお子さんをお持ちで、5年生の時の教科書が光村図書出版だったなら、教科書にも掲載されている和歌山県有田郡広川町にある『稲むらの火の館』がおすすめです!
■『稲むらの火の館』
http://www.town.hirogawa.wakayama.jp/inamuranohi/
現在の教科書には、「百年後のふるさとを守る」というタイトルで、前回紹介した阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター長などを務められている京都大学名誉教授の河田惠昭先生が書かれた文章が掲載されています。
尋常小学校時代にも、小泉八雲氏が書いた「稲むらの火」という文章が教科書に載っていたそうです。
ヤマサ醤油7代目当主の浜口梧陵さんが広村(現・広川町)に帰省していた際、安政東海地震と安政南海地震が発生しました。夜間の避難の目印になるようにと、梧陵さんが稲に火をともし、村人の避難を誘導したというお話です。稲むらの火の館のこちらに詳しいです。
■資料室 【稲むらの火】~安政地震津波の顛末~
http://www.town.hirogawa.wakayama.jp/inamuranohi/siryo_inamura.html
こちらの施設での圧巻は、津波シミュレーションです。この大きさ、写真でわかっていただけますでしょうか?ミニサイズは科学館などでも見たことがありますが、さすが津波伝承の施設だけある規模です。なんと長さは16mだそうです。
水槽のボタンをおすと、人口の波が発生するのですが、高潮と違って津波は波の発生当初から高さがあり、塊として押し寄せてくるということがよくわかります。
Youtubeに動画も上がっていましたので、よろしければこちらもご覧ください。
津波シミュレーション 稲村の火の館(出典:Youtube)
もうひとつ、たまらなく私のツボだったのが、これ。いいわあ。この関西のノリ。
特別展示されていた期間なのかなと思いますが、津波防災の歴史上の人物で、教科書にまで出てくる、かの濱口梧陵さんが、ライフジャケットつけてるーーー!!!!そしてよく似合ってる(笑)やはり、関西、おもしろいです。
さて、稲むらの火の館から車で5分前後には、湯浅醤油で有名な場所です。ここはセットで行っていただくのが断然おすすめ。予約をすれば、醤油つくり体験ができます。
お醤油やポン酢、金山寺味噌、この醤油ソフトクリームも販売されてます。醤油ソフトって、キャラメル味になるんですね♪醤油麹が甘みと深みを出すからでしょうか。お気に入りです!
さて、次は東京都。東京消防庁が管轄する防災館です。行ったことあるという方も近所の防災館体験だけで終わっていないですか?
実は東京消防庁の防災館、3カ所それぞれ特色があり、違うのです!ここは行ったけど、ここはまだだったという所があれば、まだ防災館に行ったことあるとは言えないのです。
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