2017/06/19
防災・危機管理ニュース

外務省は19日、ロンドン北部のフィンズベリーパーク駅付近の路上で、車両が歩行者らに突っ込んで複数が負傷する事案が発症する事案を受け、注意喚起情報を発表した。すでに1名が逮捕されている。
英国では今年に入ってから3月にロンドン市ウェストミンスター地区で、6月にロンドン市のロンドン橋周辺において車両を暴走させたのちに刃物で通行人を襲撃する事件が発生しており、いずれも過激派組織「イスラム国」(IS)の事実上の通信社とされる「アアマーク通信」がISによる犯行声明を発表している。
外務省は現在、ロンドンをはじめとする英国に渡航する観光客や滞在者に向けて①最新の関連情報の入手に努め,特に現場付近には決して近づかないようにすること②やむを得ず、公共交通機関や観光施設、コンサート会場など不特定多数が集まるテロの標的となりやすい場所を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全確保に十分注意することなどを呼び掛けている。
また、3カ月以上滞在する場合は在留届の提出を、3カ月未満の旅行や出張の場合でも渡航先で安全情報を受け取れるように「たびレジ」への登録を促している。
■英国:ロンドン北部における車両突入事案の発生に伴う注意喚起(外務省海外安全ホームページ)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C138.html
(了)
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