防災はお片付けから!アロマdeお片づけ教室。(画像提供:赤プルさん)

みなさんこんにちは!防災士への道のりを着々と進む(少々遅れ気味でありますが汗)茨城県常総市出身の赤プルです。

防災士になるには、まず、防災士養成カリキュラムに基づき、33講目の研修を履修しなければなりません!

今まさに私は、あの分厚い防災士教本を読みながら、履修確認レポートというものに取り組んでいる真っ只中です。

送られてきた防災士教本。がんばっぺ!
もう糸魚川における大規模火災が掲載されていました!

「近年の自然災害に学ぶ」という第1講には、常総市の水害の事も載ってて、その早さにちょっと驚きました。つい最近の事がすでに教材として扱われているのです。

それと同じく驚いたのが糸魚川の大規模火災。半年前のことです。そして、災害っていうのは、地震や大雨だけでなく、火災も入るんだなるほどなぁなんて思っていたのです。

そんな矢先に、偶然糸魚川と同じ時期、去年の年末に火災にあった友人に会いました。都内某所での火災だったのですが、一階の飲食店から出火し、ビル全体に被害が出ました。

火災現場からススだらけになってしまった小物入れ。瓶を置いていたところだけが白く残っています

友人はそのビルの8階に新しくお店をオープンしたばかりだったそうです。当時の事を話す前に友人はわたしに言いました!

「耐火金庫買った方がいいよ」と。

「たいかきんこ」という名前も初めて聞いたし、存在も初めて知りました。友人曰く現金は燃えたら保証がないんだそうです。

でも、ここまで話を聞いても、私は耐火金庫を買わなくちゃとは思わないんですね。火災に遭った人を目の前にしても、防災を学んでいる私ですら自分の身には関係ないこと、私は大丈夫と思っているんだなと後から気づきました。(耐火金庫に入れる大金がないというのも現実ですが)

この意識、恐ろしいですよね。これが防災に対する普通の人の意識なんだろうなとも思いました。

当時の話しを聞くと、友人は下の階の火災報知器が聞こえた時、「うるさいな」と思いながら仕事を続けていたそうなんです。いよいよ自分の階の火災報知器が鳴った時も、本当に何かあったのかな?と半信半疑で念のため階段で一階までおり外に出ると、さっきまでいた自分たちのフロアから黒い煙が上がっていたというのです。

恐ろしくないですか?

まさか自分の身にそんな事が起きるとは想定していないものだから、友人は手ぶらで降りてしまい、財布が入ったカバンすら取りに戻れなかったというのです。

翌日、警察の方と水浸しになったビルに懐中電灯を頼りに入ると、そこは水浸しになっているだけでなく、真っ黒なススだらけで、焦げた匂いが激しかったそうです。

お店に入り、なんとか無事だった貴重品にホッとしたものの、新しくオープンするにあたり揃えた家具や、オフィス道具は泣く泣く手放したそうです。

もちろん生命があってよかった!というのは大前提として、日頃から自分がいつでも被災者になりうるという意識を持つべきだと。まずそこからなんだと思い知らされる友人の話でした。

それと同時に、体験した人の言葉には説得力があると感じました。

あの時こうしていれば、あの時こうだったらと、そこからものすごく高い防災意識が芽生えるんですね。

「災害の一日中前に戻れるとしたら、あなたは何をしますか」と問いかけ、多数の体験談を紹介した「一日前プロジェクト」のサイトにも、たくさんのエピソードが紹介されています!

■「一日前プロジェクト」(内閣府防災情報のページ)
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/ichinitimae/

起きてからでは取り返せないもの、日頃から高い意識を持っていくべと改めて考えさせられます。

色々な想定が必要になってくると思うのですが、自分の住んでいる地域、働いている地域がどのような場所なのか、家の中をどのようにしていれば安全が確保できるか、外で被災した時、何を持っていればいいかなど、最低限のことは心の準備として知っておきたいですよね!

こうやって、想像力を働かせて災害のことを我が事として考えることを、「防災を自分ごとにする」というそうです。とってもいい言葉ですね!

次回は、教本を読み知った、具体的ことについて触れていきたいと思います。

引き続き勉強頑張っとー!

片付け教室でのお片付け診断の様子。防災にも役立つかな?

(了)