2016/05/24
防災・危機管理ニュース
アンカー・ジャパンが、熊本地震の被災地へポータブル電源「Anker PowerHouse」100台を無償提供
デジタル製品の開発・製造・販売するアンカー・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区)は、被災地への支援システム「スマートサプライ」を通じ、ポータブル電源「Anker PowerHouse」100台を5月から無償提供する。熊本地震の被災地向け支援物資をはじめ、今後の災害に備えた緊急支援物資として活用される。
Anker PowerHouseは、USBポートからスマートフォンを約40回、ACコンセントからノートパソコンを約15回フル充電できる。またキャンピングライトは約100時間、ミニ冷蔵庫は約7時間、TVなら約4時間の連続使用ができ、緊急時の蓄電池としても使える。出力端子としてUSB x4(5V/合計6A、各ポート最大2.4A)、シガーソケット(DC 12V/10A)、コンセント端子(AC110V~/1.29A)を備えた。充電はACアダプターを使用する。
バッテリーマネージメントシステム(BMS)により電圧や温度を適切に管理し、高い安全性を確保。アクティブ方式のセル・バランシングを採用することで、バッテリーのエネルギー効率を最適化と、バッテリーの寿命の長期化も実現した。サイズは約200㎜×145㎜×65㎜、重さは約4.3kg。一般発売は6月6日で、Amazon.co.jp、その他販売チャネルで販売する。オンライン直販価格は50,000円(税込)の予定。
スマートサプライは、一般社団法人Smart Survival Project(スマートサバイバープロジェクト)が運用する、被災地などへ物資やサービスを支援するシステム。「必要な人に必要な支援を必要な分だけ届ける」プラットフォームとして、東日本大震災時に3000カ所以上を継続的にサポートした仕組みを発展させ開発した。多様な機能を備えていて、ユーザーの立場によりさまざまなメリットがある。必要な支援が「見える化」しているので、支援したい人・支援がほしい人、双方のニーズをマッチングし、有効活用できる仕組み。熊本地震災害のほか、2015年秋の関東・東北豪雨災害、東日本大震災、ネパール大震災などで、この仕組みを使った支援が行われている。
【製品の仕様】
容量:14.4V / 434Wh
入力:DC 16.8V / 7.5A
出力:DC: 12V / 10A
AC: 110V ~ 1.29A
USB: 5V / 6A (各ポート最大2.4A)
出力ポート数:DC x 1, AC x 1, USB × 4
サイズ:約200 × 145 × 65mm
重さ:約4.3kg
(了)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/24
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方