■特集1
その時、指定管理者に任せられますか?
公共施設の運営に求められるBCP
災害時に帰宅困難者の一時的な受け入れ先になったり、避難場所などに指定されている公共施設は少なくない。
こうした施設では、災害時でも確実に機能するよう、災害対応計画やBCPを構築しておくことが求められるが、そこには大きな盲点がある。2003年から、地方自治体が所管する公の施設については、管理運営を民間事業会社を含む法人やその他の団体に委託することができる指定管理者制度が始まった。
災害時の一時滞在施設や防災公園なども民間事業者らが運営をしているケースが多い。
こうした業者は、発災時にしっかりと対応ができるのか ──
行政は、どこまで対応を任せているのか ──
指定管理者の先進的な取り組みを探った。
◆「災害時は自分たちが何とかしなくてはいけない」
防災公園の管理運営でBCP
美交工業株式会社
◆最優先事項は「市民の衛生環境確保」
災害から下水処理機能を守れ!
公益財団法人愛知水と緑の公社
◆区民目線で日頃から防災を徹底
一時滞在施設になる公会堂
一般社団法人保土ケ谷区区民利用施設協会
◆指定管理者制度と行政の災害対応
東北大学災害科学国際研究所教授 丸谷浩明氏
■巻頭インタビュー 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会警備局長 今井勝典氏
オール・ジャパン体制の構築がカギ
■特集2 知ってるようで知らない!?
手洗い、うがい、マスクの基礎知識
企業でも家庭でも絶対役立つ感染症対策!
秋から冬にかけての季節、企業のBCP(事業継続計画)にとってインフルエンザなどの感染症対策は必須となる。
5月に韓国で流行したMERS(中東呼吸器症候群)の例を出すまでもなく、都市部の人口一極集中や交通手段の多様化などにより、感染症は報じられてからまん延するまでの時間が非常に短期間になる可能性が高く、企業の担当者としては頭の痛い問題だろう。
もちろんマニュアルや訓練などの事前準備を講じることも必須だが、感染症対策に最も大切なことは、感染源に近寄らないこと、そして従業員のみならずその家族や企業の訪問者に対しても手洗いなどの予防策を適切に、徹底的に実施してもらうことだ。
編集部独自の視点で「企業の感染症対策」について考える。
コピーして貼るだけで職場でも家庭でも使える「手洗い、うがい、マスクの基礎知識」の付録付き!
◆感染症に備えろ!
◆「手洗い」の基礎
◆「うがい」の基礎
◆「マスク」の基礎
◆特別付録 コピーして使える「手洗い、うがい、マスクの基礎知識」
■FOCUS
今なぜ危機管理学が求められるのか
奈良県橿原市がリアルな図上訓練
■Topics
ゲームで災害対応を考える「クロスロード」
ゲーム感覚で備蓄を考える「魔法のマス」
災害時にやるべきことが分かる「BC機能付スターターキット」
東京都、防災ブックを都内全世帯に配布「東京防災」
■防災力を高める訓練・ツールを紹介 「DIG」
■new products
通信途絶前に位置を自動通知「ココダヨ」
非常用発電機の能力チェック「負荷試験サービス」
初期消火に役立つ新素材「プルシェルター」
毛布が担架に早変わり「もうたんか」
■講演録
01 想定を超えたスーパー台風に企業はどう備える?
02 化学物質管理とリスクコミュニケーション
■特別寄稿 8.12天津爆発事故の考察
■シリーズ
サマンサのBCP英語講座
奥はる奈のロンドン大学危機管理講座
直言居士
簡単に理解できるERM講座 勝俣良介
業種別BCPのあり方 小山和博
レジリエンスに関する世界の調査研究 田代邦幸
リスク危機マネジメント論 宮林正恭
従業員の命を守る「職場の医学」 鶴和幹浩
COP徹底解説 秋月雅史
発行日:2015年9月25日