■特集1
海外リスク対策を見直せ
多発するテロから従業員をどう守る?
海外におけるリスク対策を見直さなければならない。
テロの危険な地域といえば、かつては中東や南アフリカを挙げる人が多かったが、そんな固定概念は、昨年11月にパリで発生した同時多発テロで完全に崩れ 去った。混沌とする国際情勢の中、今やどこでテロや紛争が起きてもおかしくない。さらに、昨年、中国天津で起きたような大規模爆発事故や、自然災害、感染 症など、海外リスクは重大さを増す。
こうしたオールハザードに対して、どう対策を打てばいいのかが問われている。
企業の都合で従業員を海外に行かせる以上、何の安全対策も講じないわけにはいかないだろう。企業に求められるのは、危機との遭遇を前提とした対策だ。
◆テロから“命を守る方法”
アメリカのマニュアル・教育に学ぶ
◆RUN.HIDE.FIGHT
無差別銃乱射事件から生き残るには
◆海外安全対策が変わった!
渡航前に確認・準備すべき対策とテロ遭遇時の対応
◆宗教・文化の違いでトラブルも
意外に知らない海外生活の落とし穴
◆海外安全対策「虎の巻」
外務省海外安全ホームページを使いこなす
◆これが世界を見るカギだ!
2016年、日本をとりまく11の海外リスク
◆湾岸危機から始まったリスク対策
株式会社日立製作所
◆海外106事業でBCP構築
豊田通商株式会社
◆海外の安全対策アンケート
安否情報の収集などに課題
◆海外危機情報を24時間配信
株式会社ジェイティービー
■巻頭インタビュー
内閣官房国土強靭化推進室参事官 吉田恭氏
政府がBCP認証制度スタート
■Focus グローバルリスク報告書2016を読み解く
・フードディフェンスの課題
・コミュニティの復活は可能か
■Topics
01 二子玉川で次世代型避難訓練
02 Webによるサイバー攻撃無害化
03 マクロ経済・リスク情報の解説動画サービス開始
■会報 TIEMS日本支部会報
あなたのまちの危険物質を考える(3)
■New Products
01 社内情報、マイナンバーの情報漏えい防止ソフト
02 分割して持ち運びできる電力
03 荷重200トンに耐え命を守る
04 カセットボンベで発電
05 フリーズドライ技術で25年間保存できる非常食
06 オフィスからの帰宅・避難の必需品20 種類
07 災害時の断水や停電でも使える無水小便器
■特別寄稿
・災害医療に必要な非日常性(下)
・国際標準化機構が事業継続の標準を設定する
■シリーズ
・直言居士
・従業員の命を守る「職場の医学」 鶴和幹浩
・レジリエンスに関する世界の調査研究 田代邦幸
・業種別BCPのあり方 小山和博
発行日:2016年3月25日