2024/05/27
ニュープロダクツ
ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開するNTTコミュニケーションズは、高度150メートル未満を飛行するドローンなどの無人航空機向けに提供してきた「LTE上空利用プラン」の利用範囲・適用対象を拡大し、ヘリコプター・空飛ぶクルマ(eVTOL)・飛行船や、上空150メートル以上でのドローンによる利用に対応する。これにより、日常利用しているモバイル端末を使って上空からの気象条件確認や災害情報伝送がより容易に行えるようになるという。
同プランの利用範囲・適用対象の拡大は、電波法の規制緩和によって昨年4月から高度150メートル以上の空域でも簡素化した手続きでモバイル通信が利用可能となったことを受けたもの。同プランを契約し、同プラン対応のSIMカードを機体に挿入するか、SIMカードを挿入したLTE対応端末を機体に搭載することで、機体に開発を加えたり専用のモジュールを搭載することなく、ヘリコプターなどの機内や上空150メートル以上でのドローンによるLTE利用が可能となる。
これまで、ヘリコプターなどからデータ通信を行う場合の手段としては、主に衛星通信か、総務省への個別の申請によるLTE利用が可能だったが、高速大容量の通信が十分にできないことや、手続きに時間がかかる点などが課題だった。また、地上との通話に用いられる航空用VHF無線や映像中継用のシステムは、高額な機器導入コストや故障交換時の高額な負担の発生といった課題があった。
今回のサービス範囲・対象の拡大により、日常的に利用しているモバイル端末による機内からの音声・データ通信や、機体に搭載された機器の制御・監視などを、より手軽かつ低コストで行えるようになることが見込まれる。
同プランの利用料金は、月額4万9800円(税込)。別途、契約事務手数料3850円(税込)がかかる。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方