日常的に利用しているモバイル端末がそのままヘリコプターなどでも利用可能になる

ドコモグループの法人事業ブランド「ドコモビジネス」を展開するNTTコミュニケーションズは、高度150メートル未満を飛行するドローンなどの無人航空機向けに提供してきた「LTE上空利用プラン」の利用範囲・適用対象を拡大し、ヘリコプター・空飛ぶクルマ(eVTOL)・飛行船や、上空150メートル以上でのドローンによる利用に対応する。これにより、日常利用しているモバイル端末を使って上空からの気象条件確認や災害情報伝送がより容易に行えるようになるという。

同プランの利用範囲・適用対象の拡大は、電波法の規制緩和によって昨年4月から高度150メートル以上の空域でも簡素化した手続きでモバイル通信が利用可能となったことを受けたもの。同プランを契約し、同プラン対応のSIMカードを機体に挿入するか、SIMカードを挿入したLTE対応端末を機体に搭載することで、機体に開発を加えたり専用のモジュールを搭載することなく、ヘリコプターなどの機内や上空150メートル以上でのドローンによるLTE利用が可能となる。

これまで、ヘリコプターなどからデータ通信を行う場合の手段としては、主に衛星通信か、総務省への個別の申請によるLTE利用が可能だったが、高速大容量の通信が十分にできないことや、手続きに時間がかかる点などが課題だった。また、地上との通話に用いられる航空用VHF無線や映像中継用のシステムは、高額な機器導入コストや故障交換時の高額な負担の発生といった課題があった。

今回のサービス範囲・対象の拡大により、日常的に利用しているモバイル端末による機内からの音声・データ通信や、機体に搭載された機器の制御・監視などを、より手軽かつ低コストで行えるようになることが見込まれる。

同プランの利用料金は、月額4万9800円(税込)。別途、契約事務手数料3850円(税込)がかかる。

プレスリリース

ご担当者様へ:
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp

リスク対策.com 編集部