アメリカ国立気象局に学ぶ熱中症対策
第13回: Heatの危険性(前編)

ライアン カミムラ
英国の大学院を卒業後、新建新聞社に入社。リスク対策.comの記者、編集者を経て現在某機械メーカーの海外営業部に勤務。主にコロナ前は海外展示会や海外営業担当、コロナ後はオンラインで英語プレゼンに従事。記者時代の経験を生かし、現在も記事、イラスト、翻訳を兼業。
2022/09/01
危機管理で学ぶ英語
ライアン カミムラ
英国の大学院を卒業後、新建新聞社に入社。リスク対策.comの記者、編集者を経て現在某機械メーカーの海外営業部に勤務。主にコロナ前は海外展示会や海外営業担当、コロナ後はオンラインで英語プレゼンに従事。記者時代の経験を生かし、現在も記事、イラスト、翻訳を兼業。
今回は、アメリカ国立気象局National Weather Service(以下NWS)のホームページから英語を勉強していきましょう。NWSのホームページでは、気象にまつわる様々な自然災害の安全対策について紹介をしています。今回はその中からHeat(気温の暑さ)について見ていきましょう。地球温暖化が問題化される現代において、真夏の気温上昇、猛暑はアメリカでも至る地域で深刻化しています。実際に、アメリカで年間の気候関連の死亡者数で最も多い原因の1つがHeatと言われています。
(NWSのheatの安全対策:https://www.weather.gov/safety/heat)
1. Heat is one of the leading weather-related killers in the United States, resulting in hundreds of fatalities each year.
暑さは、アメリカの気候関連で最も死亡原因となりうるものの1つで、毎年何百もの犠牲者(死亡者)を出す。
2. Everyone can be vulnerable to heat, but some more so than others.
暑さは誰にでも危険となりうるものであるが、その中にも特に暑さに弱い人たちがいる。
3. When the body heats too rapidly to cool itself properly, or when too much fluid or salt is lost through dehydration or sweating, body temperature rises and you or someone you care about may experience a heat-related illness.
身体が急激に熱くなり過ぎて、体内調節機能が崩れ、適切な形で身体を冷やすことができない状態、あるいは、脱水症状もしくは発汗により、水分と塩分が大量に失われ、体温が上昇する際に、熱中症になりやすい。
4. Heat cramps may be the first sign of heat-related illness, and may lead to heat exhaustion or stroke.
Symptoms: Painful muscle cramps and spasms usually in legs and abdomen and Heavy sweating.
First Aid: Apply firm pressure on cramping muscles or gently massage to relieve spasm. Give sips of water unless the person complains of nausea, then stop giving water. Seek immediate medical attention if cramps last longer than 1 hour.
熱けいれんは、おそらく熱に関連する病気の最初の兆候であり、熱疲労、熱射病を引き起こす危険性がある。
症状:痛みを伴う筋肉のけいれんで、足や腹部に症状が出やすく、大量の汗が出る。
応急処置:けいれんを起こしている筋肉をしっかりと抑える、もしくはけいれんを和らげるようにやさしくマッサージをする。患者が吐き気や嘔吐を訴えなければ、一旦少し水を与える。その後は水を止める。けいれんが、1時間以上続くようであれば、早急に救急治療を探す必要がある。
危機管理で学ぶ英語の他の記事
おすすめ記事
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/01
全社員が「リスクオーナー」リーダーに実践教育
エイブルホールディングス(東京都港区、平田竜史代表取締役社長)は、組織的なリスクマネジメント文化を育むために、土台となる組織風土の構築を進める。全役職員をリスクオーナーに位置づけてリスクマネジメントの自覚を高め、多彩な研修で役職に合致したレベルアップを目指す。
2025/03/18
ソリューションを提示しても経営には響かない
企業を取り巻くデジタルリスクはますます多様化。サイバー攻撃や内部からの情報漏えいのような従来型リスクが進展の様相を見せる一方で、生成 AI のような最新テクノロジーの登場や、国際政治の再編による世界的なパワーバランスの変動への対応が求められている。2025 年のデジタルリスク管理における重要ポイントはどこか。ガートナージャパンでセキュリティーとプライバシー領域の調査、分析を担当する礒田優一氏に聞いた。
2025/03/17
なぜ下請法の勧告が急増しているのか?公取委が注視する金型の無料保管と下請代金の減額
2024年度は下請法の勧告件数が17件と、直近10年で最多を昨年に続き更新している。急増しているのが金型の保管に関する勧告だ。大手ポンプメーカーの荏原製作所、自動車メーカーのトヨタや日産の子会社などへの勧告が相次いだ。また、家電量販店のビックカメラは支払代金の不当な減額で、出版ではKADOKAWAが買いたたきで勧告を受けた。なぜ、下請法による勧告が増えているのか。独占禁止法と下請法に詳しい日比谷総合法律事務所の多田敏明弁護士に聞いた。
2025/03/14
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方