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気候とビジネスのリスク・シナリオ-第一部:私たちは今、どこにいるのか?
地球の気温上昇はすでに境界値を超えた?
気候変動の国際指標は2030年までに世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べ1.5℃に抑えるのが目標。しかし短期的にはすでにこの指標を超えて気温は上昇し、今年はさらに暑くなる可能性が否めません。本連載は国際的なシナリオよりシビアな予測を立て、気候リスクが皆さんの生活やビジネスにどのような影響を及ぼすのかを伝えていきます。
2024/01/11
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海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!
第236回: 世界の事業継続関係者は気候変動リスクへの適応にどのように取り組んでいるのか(2023年版)
今回、紹介するのは、世界の事業継続関係者が気候変動リスクに対してどのように認識し、対策に取り組んでいるか(いないか)を明らかにしようとした報告書。特に事業継続との関連が深く、実務に比較的近い課題に関するデータを選んで紹介する。
2023/10/04
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海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!
第225回:各国のビジネス環境におけるリスクの総合的ランキング2023年版
米国の損害保険会社FM Globalは2023年6月に、同社のデータベースを含むさまざまな情報源から得られた情報を基に、約130カ国のビジネス環境に関するリスクを評価した結果を発表した。気候変動やESGに関するリスクに関する機能が加えられており、それらに対する関心が高まってきたのだろうと推測できる。
2023/06/27
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海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!
第200回:二酸化炭素排出量を抑えつつITシステムの耐障害性を高めるには?
今回紹介するのは、ITシステムの耐障害性と二酸化炭素排出量との関係についての調査結果をまとめたもの。ITシステムの耐障害性を高めるためのさまざまな形態の間で、耐障害性、コスト、二酸化炭素排出量の比較を試みている。
2022/10/25
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炎上と企業
特定の発言や行為をめぐりネット上に批判が殺到する「炎上」が、もはや日常になりつつあります。評判を著しく傷つけるそのダメージは企業においても極めて深刻。にもかかわらず、炎上はあとを絶ちません。なぜかくも炎上は呼び起こされてしまうのか――。炎上を生み出す社会の姿を、企業の立ち位置と関連付けながら考えてみました。
2022/10/01
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経営層のコミットが強い会社ほどうまく進む
東京証券取引所は、プライム市場の上場会社にTCFD 提言に沿った気候変動リスクの情報開示を求めています。企業のTCFD 開示をサポートし『TCFD 開示の実務ガイドブック―気候変動リスクをどう伝えるか』(中央経済社)の執筆陣の一人でもある、KPMG あずさサステナビリティの鳥井綾子マネージャーに、TCFD 開示の取り組みについて聞きました。
2022/09/22
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海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!
第194回:オーストラリアの金融機関における気候変動リスクへの取り組み状況
オーストラリアの金融機関を独立した立場から監督している健全性規制機構(APRA)は2022年8月に、同国の金融機関における気候変動リスクへの取り組み状況を調査した結果として、「Information paper - Climate risk self-assessment survey」を公表した。銀行において、他の業種よりも事業継続への影響がより大きいと考えられていることが興味深い。
2022/09/13
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海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!
第176回:世界の事業継続関係者は気候変動リスクへの適応にどのように取り組んでいるのか
BCMの専門家や実務者による非営利団体であるBCIが気候変動や異常気象についてまとめた調査報告書。今回紹介するのは、世界の事業継続関係者が気候変動リスクに対してどのように認識し、取り組んでいるかを知る手掛かりとなる。
2022/04/13
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テクノロジーが変える防災・危機管理
技術革新が後押しする「気候変動」時代の水害対策
2020年7月、国土交通省・社会資本整備審議会が「気候変動を踏まえた水災害対策のあり方について ~あらゆる関係者が流域全体で行う持続可能な「流域治水」への転換~」と題する答申を発表しました。「周期的変化にとどまらず恒久的に気候が変化している」という前提に立ち、水害対策を根本的に考え直さなければならないという問題意識に基づいた答申です。
2021/05/18
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拠点ごとにビジネスへの気候変動影響を評価
ウェザーニューズは、企業向けに気候変動のリスクを分析するサービス「Climate Impact」を提供する。オフィス、工場、店舗などの拠点に特化した気候変動シナリオ分析とリスク評価を行い、気候変動によるビジネスへの影響を評価するもの。
2021/02/25
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海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!
第133回:地球規模の気候変動を踏まえつつ自然災害を総括した報告書
今回紹介するのは、保険・再保険ブローカーであるAonが発表した、1年間に発生した自然災害の被害規模や発生状況のトレンドなどをまとめた報告書の2020年版。
2021/02/03
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テクノロジーが変える防災・危機管理
技術革新が後押しする「気候変動」時代の水害対策
2020年7月、国土交通省・社会資本整備審議会が治水に関する答申を出しました。気候変動、つまり周期的変化にとどまらず恒久的に気候が変化している、という前提に立ち、水害対策を根本的に考え直さなければならないという問題意識に基づいたものになっています。対策のカギとして挙げられているのが技術革新です。
2020/10/12
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海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!
第89回:サステイナブルな世界の実現に向けての科学者の視点
筆者は組織や社会のレジリエンスと地球環境のサステイナビリティとの間には密接な関係があると考えているため、これまで本連載において気候変動やサステイナビリティに関する報告書を度々紹介してきたが、このたび「Future Earth」という国際学術プログラムより、サステイナブルな世界の実現に関して非常に広範囲にわたって論じられた報告書「Our Future on Earth」が公開されたので、紹介させていただきたいと思う。
2020/02/12