2月~3月は厳しい寒さが続くうえ、太平洋側でも雪の降る可能性が高い季節。雪道や凍結した路面はスリップ事故、スタック(立ち往生)を引き起こします。今シーズンも各地で発生していますが、高速道路・幹線道路の大規模スタックは物流の長期停止につながり、企業の事業継続に与える影響はけっして小さくありません。

2020 年暮れから2021 年にかけて北陸地方で立て続けに発生した大規模スタックは、高速道路が雪に弱いことを浮き彫りにしました。物流はもちろん、人の命も危険にさらすことから、国はスタックをはじめ雪崩、吹雪、着雪、雪下ろしなど、さまざまな雪氷災害の防止・回避に向けて本腰を入れ始めています。

研究機関の防災科学技術研究所・雪氷防災研究センターと、高速道路管理者のNEXCO 中日本に、雪氷害予測と大規模スタック対策の最先端を聞きました。