違法薬物を譲り受けたとして、麻薬特例法違反罪に問われた精密機器大手「オリンパス」の元社長兼最高経営責任者(CEO)シュテファン・カウフマン被告(56)の初公判が23日、東京地裁(駒田秀和裁判官)であり、被告は「全て事実です」と述べ起訴内容を認めた。検察側は懲役10月を求刑し、弁護側は罰金刑が相当と主張して結審。判決は27日に言い渡される。
 起訴状によると、カウフマン被告は2023年6~11月、東京都内で計3回、自称カメラマン金子高明被告(44)=同法違反罪などで起訴=からコカインやMDMAとみられる違法薬物を譲り受けたとされる。 
 カウフマン被告はドイツ出身で、03年に同社の欧州統括会社に入社し、オリンパス執行役員などを歴任。23年4月に社長兼CEOに就任したが、今年10月辞任した。(了)

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