【ベルリン時事】英医学誌ランセットが3日までに発表した世界の気候変動と健康被害に関する報告書によれば、2023年の熱中症による65歳以上の高齢者死亡率は、1990年代の2.7倍に急上昇した。世界気象機関(WMO)は23年を観測史上最も暑い年と認定しており、健康への悪影響が鮮明になった。
 報告書によると、同年は温暖化がないと想定した場合と比べ、健康を損なうレベルの暑さに達した日が50日増えた。これにより、熱中症にかかりやすくなったほか、気温があまり下がらない夜が増え、睡眠時間が1986~2005年の平均より6%減った。 

(ニュース提供元:時事通信社)