29日午後3時ごろ、秋田県由利本荘市東由利蔵の石沢川河川敷で、身元不明の男性の遺体を捜索中の消防団員が発見した。県警は連絡が取れなくなっていた同県大仙市の会社員井草亮平さん(42)の可能性もあるとみて確認を進める。
 記録的な大雨で大きな被害が出た山形、秋田両県では、29日時点で死者4人、行方不明者2人となった。
 秋田県によると、29日午前11時25分ごろ、不明者の捜索をしていた県の消防防災ヘリコプターが氾濫した石沢川の河川敷で車両を発見。警察と消防などが付近を捜索したところ、遺体が見つかった。車両は井草さんの車と確認された。
 井草さんは24日午後9時ごろ、「温泉から帰ろうとしたら道路が冠水していて、迂回(うかい)して帰る」と家族に電話した後、連絡が取れなくなっていた。 
〔写真説明〕大雨の影響で堤防が決壊した石沢川=25日、秋田県由利本荘市(秋田県河川砂防課提供)

(ニュース提供元:時事通信社)