台風の中観に行った舞台はシェイクスピアの「夏の夜の夢」。台風の中出かけた反省はありましたが、前後弱まって助かりました!舞台は素晴らしかったです

また台風が来ます!

前回の台風12号は前例のない、逆走のような東から西への進行方向に恐怖を覚えました!実際にこれまでにない被害も出てしまいました。静岡県熱海のホテルではあんな大きな窓ガラスが割れてしまって、食事されていた方は本当に恐ろしかったでしょう。

台風が発生したというニュースを見聞きして、皆さんどのように感じているのでしょうか?うちの夫は、「仕事休みになるかなぁ!?今のうちに食料買い込んどかなあかんな。お菓子も買っておくか」と、まるで遠足にでも行くかのような浮かれモードで準備を始めます!

浮かれモードは危険ですが、台風に対する備えをしなくてはいけないという気持ち、これってすっごく重要で、無関心より100%生命を守る事ができます!

現に、マイタイムラインを考案された国土交通省・下館河川事務所の里村真吾所長(当時)も、「逃げキッド」のセットを作るとき、コンビニのチキンの袋を開ける時のワクワク感を取り入れ、あのような、ピリピリと切り取り線をちぎって開く形にしたとおっしゃってましたから!

水害から逃げろ!マイタイムラインを作ろう!
http://www.risktaisaku.com/articles/-/7186
写真を拡大 逃げキッドの詳細

防災はやらなければいけないと思うと、荷が重いものです。楽しんで、備えの準備ができたら良いですよね。

台風が来る!
その前に、皆さんもマイタイムラインを作ってみませんか?

※マイ・タイムラインとはみんなが考えた「台風が発生」してから「川の水が氾濫するまで」の備え

以前は、マイタイムラインの概要をお伝えしましたが、今回はこの記事を読んで、ご自身のことを想像しながら、避難の行動を決めてもらえたらいいなぁと思うので、基本的のパターンと、私の失敗をお伝えすることにします!

●台風が来る前の行動●
1.自分の家の危険を把握しておく→ハザードマップで確認。

重ねるハザードマップ | 国土交通省
https://disaportal.gsi.go.jp/maps/?ll=36.712467,139.87793&z=6&base=pale&vs=c1j0l0u0

↑この重ねるハザードマップ、少々見づらいかと思ってましたが、スマホからも見られます。ちなみに赤プル宅は洪水の想定はなし。近くに土砂災害の想定があるのには驚き!確かにそこには高い階段を登る神社があり、崖のようになってるんだよね!

2.住んでいる地域の避難場所を確認しておく→色々アプリがあります!
私は「Yahoo!防災速報」をスマートフォンに入れています!そうすると、家にいるときだけでなく、外出先での避難場所もわかるんです。

被害が想定されれば、いよいよここからがマイタイムラインの出番です。

・行政から発信される情報
○は備えの例
【】が逃げキッドのシール(ア~カの行動・選択、エ以外は自分で時間軸を選択)
<>が自分で決めた行動
※本来のマイタイムラインはこれらが縦に区切られた表になっています。

●3日前●
・台風予報
台風が発生
○天気予報を注意
○今後の台風を調べ始める
○家族全員の今後の予定を確認
○マイタイムラインを確認
【エ.今後の台風を調べ始める】※この行動はこの時間に固定
○1週間分の薬を病院に受け取りに行く
○非難するときに持っていくものを準備する
○家の周りに風で飛ばされるものはないか確認
<ベランダの物干しを下におろす>
<ベランダのサンダルを中に入れる>
●2日前●
大雨警報・洪水注意報
○テレビ、インターネット、携帯メール等で雨や川の様子に注意
<スケジュールの調整や友人との約束の変更等>
●1日前●
大雨警報・洪水警報
【カ.住んでる所と上流の雨量を調べ始める】
○家族全員の今後の予定を再確認
●半日前●
・上流域で大雨特別警報
〇ハザードマップで避難場所、避難手段を確認
〇隣町の親戚の家に家族みんなで避難することを確認
【オ.川の水位を調べ始める】
〇携帯電話の充電
〇通行止め情報がないかインターネットで確認
<離れて暮らす両親に連絡、避難を呼びかける>
<猫の避難場所確保・一緒に受け入れてくれる友人宅へ連絡もしくはペットホテルへ>
【ウ.非難するときに持っていくものを準備する】
※例では3日前だったが、日ごろから準備があるのでここでも間に合う
〇隣町への避難を判断
〇隣町への避難完了
〇市内の高台への避難の開始を判断
・上流域に大雨特別警報
・暴風警報
●5時間前●
避難判断水位到達
・洪水予報(氾濫警戒情報)発表
・避難準備・高齢者等避難開始を発令
【イ.避難しやすい服に着替える】
<近所の方へ避難を呼びかける>
【ア.安全なところへ移動を始める】
〇川の水位をインターネットで確認
〇指定の避難場所への避難を判断
〇携帯メール等で避難準備情報の受信
〇移動に時間のかかる人は、市内の指定避難所への避難の開始を判断
〇安全なところへ移動を始める

 
●3時間前●
氾濫危険水位到達
・洪水予報(氾濫警戒情報)発表
・緊急速報メール(河川氾濫のおそれがある情報)
・避難勧告または避難指示を発令
〇川の水位をインターネットで確認
〇市内の高台への避難を完了
〇市内の指定避難所への避難を完了
〇携帯メールで緊急速報メールを受信
〇携帯メールで避難勧告、避難指示を受信
〇自宅内の浸水が想定されない場所で、身の安全を確保
●0時間前●
氾濫が発生
・洪水予報(氾濫発生情報)
・緊急メール(氾濫が発生した情報)
〇テレビで洪水予報の確認
〇携帯メールで緊急速報メールを受信

以上が私のマイタイムラインです。以前、常総市で紹介したものを少し変更したのは、あまりにも避難時間が早すぎて、避難所の準備ができていないかもと思ったからです。それでも早くしているのは防災士として、避難所の準備や率先避難者となり、周囲にも避難を呼びかけたいと思ったからです。

逃げ遅れないために率先避難者になろう!
http://www.risktaisaku.com/articles/-/7599

しかも、タイムラインを作っているときは想像しにくいのですが、この行動をとるときは、かなりの暴風雨の中ですからね!

※マイタイムラインを作成するにあたり、キッドや動画までもがこのサイトから準備ができるようになっています。

★みんなでタイムラインプロジェクト★ | 下館河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局
http://www.ktr.mlit.go.jp/shimodate/shimodate00285.html

今回詳細に紹介したマイタイムラインを作成できるキッドはこのページの中のこちらです↓↓
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000683067.pdf

ぜひこの機会に取り組んでもらいたいたいな。家族でやると楽しいかも。

実はわたくしこのようなマイタイムラインを作っておきながら、前回の台風時、大失敗をしてしまいました!

あの台風12号の真っ只中、友人の舞台を観劇しに行く羽目になってしまったのです(※舞台は素敵で大感動、舞台にはなんの罪もありません)。

台風上陸の前日から、様々なイベントが中止になっているニュースを見ていたので、正直なところ、台風なのに舞台中止にならないのか!!と思ってしまっていたわけですが、、中止にならないのは当たり前の事なのです。主催側に防災関係の方がいたら別かもしれませんが、それほど舞台にはお金がかかっているわけで、1回の舞台を中止にしてしまうとかなりの損失なのです。

台風直撃の危険な中、後輩を連れ出し、舞台を観に行ってしまったのは危機管理がしっかりできていなかった私の責任です。せっかく作ったマイタイムラインが全く生かせてなかったことに大反省です。

ザ・地域コミュニティ。茨城は土浦のお祭りの司会をさせてもらいました!広場の担当者、主催の商工会議所の皆さんと。防災は地域の繋がりが一番大事です!

マイタイムラインの備えの例の中には、3日前の台風接近情報が入った時点で、家族全員の今後の予定確認があるのです。ここで、「台風が来るからお出かけはやめよう!」となっていたら、「朝から今日はやるのかな?やらないのかな?」とソワソワする必要もなかったわけですし、傘の意味がないくらいずぶ濡れになる事もなかったわけです。

その日の舞台をドタキャンするかどうかも迷う事なく、前もって別の日に変更するという決断もできたはずなのです。このマイタイムラインが広がったら、このような決断をされる方が増え、その公演は中止、別日に1回増やすなど、何かしら主催側も対策ができ演者さんや、お客様、スタッフの安全が確保できるようになるかもしれません!

とはいえ、自分の命を守るのは自分です。台風13号に備え、しっかり危機管理していくべと思います。

皆さんもどうか早め早めの行動で、身を守る行動をしてください!!

(了)