カナダの輸送網の混乱
第6回:サプライチェーンの断絶(前編)
ライアン カミムラ
英国の大学院を卒業後、新建新聞社に入社。リスク対策.comの記者、編集者を経て現在某機械メーカーの海外営業部に勤務。主にコロナ前は海外展示会や海外営業担当、コロナ後はオンラインで英語プレゼンに従事。記者時代の経験を生かし、現在も記事、イラスト、翻訳を兼業。
2022/03/31
危機管理で学ぶ英語
ライアン カミムラ
英国の大学院を卒業後、新建新聞社に入社。リスク対策.comの記者、編集者を経て現在某機械メーカーの海外営業部に勤務。主にコロナ前は海外展示会や海外営業担当、コロナ後はオンラインで英語プレゼンに従事。記者時代の経験を生かし、現在も記事、イラスト、翻訳を兼業。
マスク、ワクチン、半導体、木材、樹脂、etc…。新型コロナウイルスの拡大により、グローバルサプライチェーンの混乱が続いています。最近では、昨年末から2月の上旬にわたり、マックフライポテトの一部のサイズが販売休止。また、2月上旬には北米でトヨタを含む自動車メーカーの工場が一時停止しました。この2つの断絶は、意外にもどちらもカナダでの輸送網に起因します。今回はこの2つの事例について、前編 マックポテトのサプライチェーン 後編 オンタリオ州の緊急事態宣言の2つに分けて丁寧に英語ニュースを見ていきましょう。
1. The worldwide supply chain continues to be affected by challenges relating to the COVID-19 pandemic, including delays and disruption.
World Economic Forum, 14 January 2022
世界のサプライチェーンは引き続き、度重なる予期せぬ遅延や途絶など、コロナウイルスのパンデミック関連の課題に影響されている。
challengeは「課題」。日本語として浸透している「チャレンジ」や「挑戦」の意味だと不自然になるので注意。delay「(予期せぬ)遅延」 とdisruption「途絶」もサプライチェーンのリスクについて語る上で必須の単語なので覚えておきましょう。
2. Many chief executives now identify supply chain turmoil as the greatest threat to their companies' growth and their countries' economies.
World Economic Forum, 14 January 2022
多くの経営責任者は、今やサプライチェーンの混乱は企業の成長と各国の経済にとって最大の脅威と見なしている。
turmoilは「混乱」。メリアムウェブスター英英辞典ではturmoilを“extreme confusion(極度の混乱)”、オックスフォード英英辞典では “a state of great worry in which everything is confused and nothing is certain(すべてが混乱し、何もはっきりとしない不安な状態)”と説明しており、比較的大きな混乱であることがわかります。混乱の意味を表す類義語としてcommotion/chaos/ confusionがあります。くれぐれも「混乱」せずに整理して使い分けられるようにしましょう!
3. In Japan, the world’s biggest fast food company has run out of the famous French fries. According to a BBC report, the shortage has happened due to a “global supply chain crisis”.
The Indian Express , Dec 23, 2021
日本では、世界最大のファーストフード企業の有名なフライドポテトが不足に陥っている。BBCのレポートによれば、この不足は「グローバルサプライチェーンの危機」によるものだ。
run out of~で「~が不足している」。2文目のthe shortage はこのrun out of~「フライドポテトの不足」。を受けています。due to は、because ofとほぼ同じ表現。よく使われるので、メールなど英作文をするときに言い換え表現として覚えておくと便利です。
危機管理で学ぶ英語の他の記事
おすすめ記事
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/03/31
ドンロー主義の顕在化に揺れる世界
アメリカとイスラエルが2月28日、イランへ大規模な軍事作戦を開始。イランは徹底抗戦する構えで、中東全体を巻き込む紛争に発展しました。早期停戦が待たれるも、長期化の可能性も依然濃厚。アメリカ政治に詳しい上智大学教授の前嶋和弘氏に、トランプ政権の思惑と今後の軍事行動に影響を与える要因を聞きました。(インタビューは3月16日)
2026/03/30
引き合い急増する「セキュリティソムリエ」
ソフトバンクのグループ企業でIT商社のSB C&Sは2021年から、サイバーセキュリティ市場の多様化に対応するため販売パートナーへの支援活動を展開。商社の情報力・目利き力を生かしてSIerやベンダーの提案力を補強し、その先のユーザー企業へ最適なソリューションを届けています。「セキュリティソムリエ」と銘打った活動のねらいを聞きました。
2026/03/30
火事・水害の被災設備に復旧という選択肢
災害復旧専門サービスのベルフォアジャパンは昨年、独自営業による顧客開拓に乗り出しました。これまでは共同出資者の東京海上日動火災保険を窓口としてきましたが、体制変更を機に直接の市場アプローチを開始。BCPの実効性を確保する手段として自社のサービスを訴求する考えです。代表取締役社長の加藤道久氏に今後の市場戦略を聞きました。
2026/03/18
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方