2017/07/26
防災・危機管理ニュース
警察庁は25日、今年版の警察白書を発表した。2016年の刑法犯認知件数は前年比9.4%減の99万6120件で、戦後初めて100万件を下回った。検挙件数は5.7%減の33万7066件でこれも戦後最少。検挙人員は5.4%減の22万6376人で、検挙率は1.3ポイント増の33.6%。
認知件数の減少は窃盗犯の減少によるところが大きく、2002~16年の減少数の89.1%(165万4340件)を占めている。重要犯罪(殺人、強盗、強姦、強制わいせつ、放火、略取誘拐及び人身売買)の認知件数は8.1%減の1万1546件。検挙件数は2.6%減の8843件、検挙人員は0.3%増の7236人で、検挙率は2.3ポイント増の76.6%。検挙率は2年連続の70%台。認知件数はピーク時の2003年の2万3971件から51.8%減少している。
サイバー犯罪の検挙件数は2.8%増の8324件で過去最多。不正アクセス禁止法違反が34.6%増の502件、ウィルスに関する「コンピュータ・電磁記録対象犯罪等」は34.6%増の374件。ネットワーク利用犯罪は0.5%減の7448件で、内訳を見ると、児童ポルノが5.6%増の1368件、児童買春が8.2%増の634件、ストーカー規制法違反が18.1%増の267件。一方で詐欺は12.9%減の828件にとどまった。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/01/07
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/01/05
-
-
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方