言語を問わないピクトグラムはコミュニケーションの大きな手段となる(写真はイメージです)

消防庁は3月30日、「外国人来訪者等が利用する施設における災害情報の伝達・避難誘導に関するガイドライン骨子」を公表した。多言語対応した災害情報のスマートフォンアプリ活用やピクトグラム(絵文字)の利用などを推進する。

有識者会議「外国人来訪者等が利用する施設における避難誘導のあり方等に関する検討部会」で話し合われた内容を基にまとめられた。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け増加する訪日外国人への災害情報伝達や避難誘導について方針を示した。多言語対応した災害情報アプリの活用を推進。また消火器など施設の安全に関する情報をピクトグラムで表示することも示された。

このほかデジタルサイネージやフリップボード、多言語翻訳機能付き拡声器の活用なども盛り込まれている。今後も検討部会は継続開催。外国人ニーズの実現に有効な情報伝達や避難誘導の具体的なメッセージや、施設の防火・防災対策などに関する情報コンテンツ例の作成といった取り組みを進め、2018年3月末までにガイドライン策定を行う。

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http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h29/03/290330_houdou_1.pdf

(了)