梁瀬社長(中央)は新工法による既存集合住宅へのネット普及拡大と、防犯など他事業拡大も狙う

マンションやアパートなど集合住宅向けのインターネット回線整備などを手がけるギガプライズは26日、既存集合住宅向けの新たなネット回線整備サービス「SPES(エスピーイーズ)」を2020年1月末から提供開始すると発表した。同社ではネットワークカメラの提供も行っており、防犯などの事業拡大も狙う。

通信のシステムインテグレーターであるNECネッツアイ、米国の半導体製造・販売のブロードコムと連携。集合住宅にある既存の電話配線を活用し、インターネット利用が可能になる工法を開発した。この方式による既存住宅のネット回線整備は世界初という。居室に入っての工事が不要なことに加え、宅内装置ははがきサイズで郵便受けにも入る大きさとなっており、入居者の立ち合いやそのためのやりとりといった手間がなくなる。宅内装置は電源につなぐ必要もないという。

他物件との差別化を狙う既存賃貸アパート・マンションのオーナーや管理会社、これまで集合住宅の建設を多数手がけた大手住宅メーカーなどに訴求する。導入費用について、最初は従来工法同様を見込むが、26日に東京都港区で行われた記者発表会でギガプライズの梁瀬泰孝社長は「導入数が増えることで機械のコストは下げていける」と説明した。

同社では防犯・監視ネットワークカメラの販売なども行っている。梁瀬社長は「監視カメラは当社の主力商品の一つ」と説明。IoTハブを手がけるリブスマートにも出資をしており、集合住宅へのネット普及拡大によって、カメラ導入など防犯・防災や見守り、IoTといった事業の成長も図っていく方針だ。

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(了)

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